電雲日報其百二十一
「コーヒーってのは、リズムなく挽いちゃあダメなんだよ」居酒屋さんで聞こえてきた会話 平成30年9月5日 水曜日 8:00 メールチェック等 今日も二度寝…。 9:30 日報作成 10:00 写真セレクト まだまだ終わってない 12:00 スナップ撮影 決め撃ちロケハン済み 14:00 撮影 20:00 大通りパトロール 市街地のホテルに泊まってから、寝るのも起きるのも遅くなってる…、要改善。昨日はスナップ撮らなかっが、明確なイメージは見つかった。今日決行する。午後からはお仕事の撮影。しっかりとがんばる。夜は軽く一杯、いろいろ吸収しに行きたい。 火曜日の報告 午前中、ちょこちょこPC作業を済ませながら、家宝を寝て待ってしまい、気が付いたら15時…。一応カメラを持って急ぎ街に出る。間違って切っちゃった一枚以外はシャッターを切るコトはなかったが、良い場所を見つけた! イメージ通り! 明日、新さっぽろへ行く前にシューティングしようと思う。 街歩きの嗅覚としてちょっとズレた方がおもしろかったりする。札幌も3、4丁目のメイン辺りじゃなく、6、7丁目がお気に入り。昨日はさらなる発見を求めて未開の地である創成川を超えて東へ行ってみると、古典的な酒場を発見。お酒は安いしで温かい接客のおばちゃんたちもいい。初老の男性が本を読んでたり、数人で適度に盛り上がっていたり、カップルも数組いたりと、コの字カウンターを囲んでの店内の雰囲気もいい。2.7リットルの大五郎をボトルキープできるアナーキーなトコなんて他にはまずないし。「コーヒーってのは、リズムなく挽いちゃあダメなんだよ」こんな会話がとても心地よく聞こえた。棒ダラの煮付けや鰊の切込み等、大好きな肴もリーズナブル。写真を撮る以前に、いろいろ足で稼いで自分の好きを蓄積しなくちゃダメなんだよなと実感する。 ほろ酔いでビル内横丁をスマホでカシャカシャしながら街を徘徊して、20時から『菊とギロチン』を鑑賞。瀬々敬久監督で前に観た作品、『ヘブンズストーリー』は、4時間30分以上の上映時間で、途中、休憩があってトイレに行くと村淳がいたり、山崎ハコも発見したりと、スクリーンから登場人物が飛び出して来てくれてた。とても詩的で美しい作品だった。今回は休憩ないけど3時間となかなか。大正時代のアナーキストと女相撲の若者たちの群像劇。ちょこちょこ登場人物が入れ替わるし、内面的なコトを演じてるし、何より長いから、これを編集するの大変だったろうな〜と、それをうまくまとめてるよな〜と感心してしまった。そして、「強さとはなんなのか」を深く考えさせられた。暴力じゃない強さ、本当の自由を掴める強さってなんなんだろうと。こんな長い映画、家では集中して観られないので、たまたま札幌で出会えてよかったと、台風の暴風で閑散とした夜の札幌を歩きながら思った次第。