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あおい寫眞館

未来を想うことで「いま」を大切に生きられる。
『あおい寫眞館』が伝えたい一番大切なメッセージ。

 スマートフォンで誰もが手軽に写真を撮れる時代。 デジタルの画像が瞬時に世界を駆け巡る中で、私たちはあえて、180年以上前の古典写真技法を用いて、あなたの人生の「青写真」を描きます。これは単なる記録ではなく、未来へと語り継ぐあなただけのストーリーです。

180年の実績。デジタルを超越する「モノとしての写真のチカラ」

 青写真は「将来の自分、未来を生きる誰かへの手紙」。現代の記憶を遺す市場は、急速に進化しています。既存の写真館に加えて、VRやAIを駆使し、故人の記憶を再現するようなサービスも生まれました。しかし、どれほど技術が進んでも、デジタルデータにはまだ大きな課題があります。それは、データそのものが膨大になり、スマートフォンの奥深くで埋もれてしまいがちな点です。
 『あおい寫眞館』は、この市場の中で、「モノとしての写真のチカラ」を大切にします。 手に取ることのできる紙の写真。アルバムに綴じたり、額に入れて飾ったりすることで、それはあなたの生活の一部となり、記憶を五感とともに呼び覚ましてくれます。
 そして、私たちの最大の強みは、その「保存性の実績」にあります。1842年に発明された青写真(cyanotype)は、時を超えて今なお多くの作品が残っています。デジタルデータのように、形式や機器の進化によって見られなくなる心配はありません。この180年以上の保存性の裏付けこそが、デジタルにはない大きな価値であり、未来へあなたの物語を伝える揺るぎない証となります。

アンナ・アトキンスは初期の女性写真家の一人。1842年に発明されたばかりの青写真を科学記録に応用し、藻類や植物の標本を美しい青と白のイメージで記録しました。世界初の写真集とされる『英国の藻類:サイアノタイプによる印象』を刊行し、写真史にその名を刻みました。

アンナ・アトキンス作「Spiraea aruncus (チロル)」(1851-1854年). The Metropolitan Museum of Art, アルフレッド・スティーグリッツ協会寄贈, 2004年. オブジェクト番号: 2004.172. https://www.metmuseum.org/art/collection/search/288349
https://www.metmuseum.org/art/collection/search/285421

水洗
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アマチュア写真家によるフランスのブルジョア家庭の青写真

タイトル: [フランス人家族とその旅の131の景色を収めたアルバム]  アーティスト: 不明 (フランス語)  日付: 1880年代~1900年代  媒体: ゼラチンシルバープリントとシアンタイプ  寸法: 22 x 31 cm (8 11/16 x 12 3/16 インチ)  分類: アルバム  クレジット: 匿名寄贈、バーバラ・ビリンガムに敬意を表して、1990年  オブジェクト番号: 1990.1181 The Metropolitan Museum of Art https://www.metmuseum.org/art/collection/search/266313

人生の節目に『いま』と『未来』を繋ぐ青写真

 『あおい寫眞館』が撮影をして写真をお届けしたいのは、「じぶんを大切に生きる人たち」です。

 過去から未来へと一方的に流れる時間の中で、私たちは未来を想い描くことで、現在の生き方を律し、過去の捉え方さえも変えられると信じています。事実は変えられなくても、その解釈は自分次第で変えられるからです。 私たちが考えるお客様は、人生の節目に立ち止まり、未来への決意や希望を胸にスタートを切る姿を青写真に遺す人たちです。

「青写真」という、未来への手紙

 「青写真を描く」という慣用句があります。 この言葉は、昔の建築図面や設計図に用いられた「青焼き」が語源です。私はこの言葉を、未来予想図にワクワクする姿を表したものだと解釈しています。
 『あおい寫眞館』で撮影する青写真には、この言葉が持つ未来へのポジティブなエネルギーが込められています。 プルシアンブルーの深い青色は、どこか懐かしく、そして良い意味で時代感を曖昧にします。
 撮影から完成までは約一日かけて丁寧に手作業で進めます。 撮影したフィルムを現像し、ネガから選んで感光材を塗った紙に露光します。現像、水洗、乾燥を経て、世界に一枚だけの「あなただけの青写真」が完成します。
 この一つひとつの工程が、ご自身の人生とじっくり向き合い、未来を想うための大切な時間です。 手作業だからこそ、同じものは二つとありません。
もし、あなたを写した写真が百年以上先の人たちに見られるとしたら、私はデジタル画像ではなく、きっと紙の写真だと信じています。それは、青写真が180年以上もの時を超え、今もなお現存する保存性への裏付けがあるからです。 もちろん、火災や災害、紛失によって失われる可能性はあります。それでも、子や孫、そのまた先の子孫たちに、あなたがどんな時代を生き、どんな未来を描いていたのかを、青写真を通して伝えることができると信じています。
『あおい寫眞館』の青写真は、未来へと言いながら、「いま」を大切に生きるあなた自身のために遺す写真です。

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撮影したフィルムを各種薬品に使い現像をしてネガフィルムをつくります

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ネガフィルムと感光材を塗布した紙を密着させて紫外線で露光する

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露光後、水で薬品を洗い流すと、徐々に像が表れてくる。水洗後、乾燥したら青写真の完成

撮影から青写真ができるまで

1. 撮影の準備(事前打ち合わせ)
撮影に入る前に、メールや電話、オンラインなどで事前に打ち合わせを行います。日時や撮影人数、全身か半身かといったご希望を伺います。
『あおい寫眞館』には専用のスタジオがありません。そのため恵比寿駅周辺のレンタルスタジオで撮影。その後、暗室へ移動して現像、プリントなどの作業を行います。

2. 撮影から現像まで
当日はまず最初に撮影を行います。撮影自体は約30分ほどですが、セッティングと撤収に撮影前後、約30分ずつかかります。
 その後、撮影したネガフィルムを薬品を入れたタンクで現像します。学生時代の科学の実験のような雰囲気です。現像の作業には、タンクへのフィルム装填から各薬品での処理などに、約1時間程度かかります。

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昔ながらの大判フィルムカメラを使っての撮影。上半身のみの場合は恵比寿にある暗室での撮影も可能です。撮影後は現像や青写真のプリント作業を行います

青写真の作成(プリント)

 ネガフィルムを乾燥させている間、紙に感光材を塗って、青写真の印画紙を作ります。むずかしい作業ではないので、ぜひご自身の青写真をつくる体験をしてほしいを願っております。

 ネガフィルムが乾いたら、どの写真を青写真にするかセレクトタイム。焦らずじっくり選びましょう。そして、選んだネガフィルムを感光材を塗布して乾いた印画紙に焼き付けます。条件が整えば太陽光を使いますが、通常は室内で紫外線ランプを使用して焼き付けます。その後、水道で薬品を洗い流して乾燥させたら、いよいよ青写真の完成です。プリント作業は約1時間。

『あおい寫眞館』が大切にしていること

 一般的な写真館では通常は撮影のみだと思います。画像データや写真は後日受け取るのが主流だと思います。でも『あおい寫眞館』では、撮影スタジオで1時間30分+現像1時間+プリント1時間。それに移動や昼食、休憩。ネガフィルムを選ぶ時間などを加算すると、4、5時間は最低でもかかると思います。開始時間にもよりますが、ほぼ一日仕事です。でも、『あおい寫眞館』は、写真をお渡しするのではなく、記録はもちろん記憶に残る一枚を大切にしています。撮影と現像、プリントという写真をつくる時間を共有することで、より一層想いの詰まった、世界でたった一枚の青写真が生まれます。

 この特別な体験を通して、想いのこもった一枚を未来に残しませんか?

『あおい寫眞館』基本価格7万円(税込)

青写真1枚 イメージサイズ(102×127mm)。
六切りサイズのブックマット(203×254mm)に入れてお渡しします。

​当日はレンタルスタジオにて撮影後、恵比寿の暗室にてフォルム現像。その後、青写真のプリント作業。全行程5、6時間程度かかります。

大判ネガフィルムのスキャンデータ&テスト撮影デジタルデータをプレゼント。

SNSなどで感想の投稿してくれたら青写真をもう1枚プレゼント。

予約や質問はメッセージフォームまでお願いします。

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​© photo by Chokko Yamadaya

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